栄養科
栄養管理は、すべての治療の基本となります。栄養のバランスが崩れると回復が遅れるため、一人ひとりの患者さんの容体に合わせて、適切な食材選びや調理などを行うことで、治療・早期回復の手助けをしています。
また、旬の食材や季節の料理を取り入れた 「行事食」や大月産の食材を加えた料理、おつけだんごなど、家庭の味も提供しています。
特別食
高血圧食、糖尿病食、腎臓病食など、食事の種類は20種類以上あります。
入院診療計画において特別な栄養管理が必要とされた患者さんに対して管理栄養士が中心となって栄養状態の評価や摂食機能及び食形態等を考慮した栄養管理計画を作成しています。
栄養指導
糖尿病など主治医が食事療法を必要と判断した方(入院・外来)には、医師の包括的な指導を受けて、個別に栄養食事指導を行っています。
管理栄養士が患者さんから話しを聞きながら、病状や生活習慣に合わせ、自宅でも続けられるような食事メニューを提案しています。
栄養サポートチーム(NST)
栄養不良は、栄養失調とも言われ、たんぱくあるいは熱量、またはその両方が体内で不足することやバランスが崩れる病の状態です。栄養不良になると、心臓機能の低下や呼吸障害、低体温、免疫力が低下し、褥瘡(床ずれ)などの治りが遅くなります。
患者さんへの適切な栄養管理は、様々な治療効果を上げることができ、合併症の発生率を低下させ、入院期間の短縮や再入院率の低下、治療費の減少になります。
今までは、鼻に管を入れたり、胃に穴をあける(胃ろう)栄養補給を最優先としていましたが、それぞれの患者さんの状態に合わせる栄養管理が求められています。
当院では、医師や栄養士、薬剤師、看護師、作業療法士、検査技師などから構成される栄養サポートチーム(NST)を立ち上げ、病気の治療を行う主治医とは別に、栄養不良の患者さんに対し栄養評価を行い、適切な栄養管理法を指導、低減するようにしています。
筋力アップのためのおうちごはん
~食事からフレイル予防~
カルシウムの多い食材
1日当たりの目安量(650mg) | |
牛乳カップ1杯 | 納豆1パック |
ししゃも2尾 | 小松菜70g(小鉢1杯分) |
ちんげん菜70g(小鉢1杯分) |
ビタミンDの多い食材
1日当たりの目安量(55µg) | |
しいたけ3~5個 | 鮭一切れ |
《鶏肉とまいたけのクリームパスタ》
材料(1人分) | |
スパゲティ(乾) | 80~100g |
鶏もも肉 | 50g |
まいたけ | 30g |
小松菜 | 30g |
玉ねぎ | 40g |
人参 | 10g |
薄力粉 | 大さじ1 |
牛乳(又は豆乳) | 150㏄ |
水 | 50㏄ |
オリーブ油 | 小さじ1 |
顆粒コンソメ | 小さじ1.5 |
塩 | 小さじ1/4 |
こしょう | 適量 |
- ① フライパンでオリーブ油を熱し、 切った鶏もも肉と野菜を炒める
- ② 弱火にし、小麦粉を入れよくなじむまで炒める
- ③ 牛乳と水を加え、よく混ぜる
- ④ 調味料を加え、味を調える
- ⑤ 茹でたパスタを加え絡ませたら完成
《ししゃもの南蛮漬け》
材料(1人分) | |
ししゃも | 4尾 |
小麦粉 | 適量 |
ごま油 | 大さじ1 |
玉ねぎ | 40g |
ピーマン | 20g |
人参 | 30g |
酢 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1/2 |
濃口醤油 | 大さじ1/2 |
だし汁 | 50㏄ |
- ① 水気を取ったししゃもに小麦粉をまぶす
- ② フライパンでごま油を熱し、ししゃもを焼いていく
- ③ 野菜を細切りにし、耐熱皿に入れレンジで 柔らかくなるまで加熱する
- ④ ボウルに調味料を入れ、ししゃもと野菜を加え混ぜる